オリジナル音声ドラマ制作サークル「エコーテイル」のブログです。 http://echo-tail.net/

メロディみたいな言葉、空間みたいな言葉。

2016.05.28

だんだんと雨の日が増えてきたりして、そろそろ梅雨の気配を感じる時期になってきた感じですね。皆さん如何お過ごしですか?

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とてもとても久しぶりに、伏見稲荷大社へお参りに行ってきました。

2年連続で海外旅行者が訪れたい場所No.1になったことで、すっかり超大手観光地に。注意書きか多国籍化していたり、なんか商売っ気溢れるエリアができていたりと、ずいぶん雰囲気が変わってました…笑

以前から伏見稲荷大社はたびたび訪れていて。

目的は ”おもかる石” があることで有名な奥の院でだけ手に入る「身代わり護符」。あんまり信心深くないかおるですが、なんとなくこの護符だけは妙に気に入っているのです。 元々注意散漫だから1年も持ち歩いていたら護符のキツネ様もぐったりしてるだろうと思い、毎年お返しに来て、新しいキツネ様を連れて帰らせていただいてます。

が、世界的人気になってからは駐車場も空いてないし電車で行っても人が多すぎるのでなかなか行く気にならず。いい加減護符をお返しないとと一念発起 、今日は朝7時台の朝凸を敢行し、目的達成できました。

9時前に帰ろうとすると、既に修学旅行や観光客がたくさん。昔はもっと鬱蒼としてて人も少なかったのに、すごい変化。お社の繁栄をお祈りします!

- 全く関係ない話ですが都繋がりで。

最近本やらCDのインプット熱が上昇していて色々買っているのですが、その中で「都 – ANCIENT CITY II」というアルバムを購入しました。

癒し系音楽のコンピレーションを多数リリースしているPACIFIC MOONというレーベルのCDで、学生時代に知って以来けっこう好きで聴いているシリーズ。その中で京都をイメージしたピアノソロを集めたのが、 「 都 – ANCIENT CITY II」 です。

このアルバムの中で経田康子さんというピアニストの方の曲がすごく好きなのです。別のコンピレーションで初めて聴いて以来、もう何年も何十回も聴いてるくらい大好きな曲。なのですが…この経田康子さんというピアニストの方、どんだけ調べても全然情報が出てこない! 検索力にはけっこう自信があると思っていたんですが、調べても調べてもどんな人なのか、他にはどんな作品出してるのか、そもそも現在活動されているのかも全然わからない…。

もし情報ご存じの方がいらっしゃったらぜひ教えてください。。。(切実)

- 曲を聴きながら思い出した、ピアノソロと選曲の話。

舞台音響をやってた頃から、かおるは選曲の際にわりとピアノソロ曲を使う割合が多い傾向でした。そもそも好きっていうのもあるし、うまく填まったときの効果がものすごく高いので、心情が溢れるようなハイライトのシーンではあえてシンプルなピアノソロ曲を当てていくようなことが多かったように思います。

反面、アンビエントや重厚なアトモスフィア的なデジタルサウンドも大好きで。サントラとして選曲を並べてみると両極端な楽曲が入り混じっていて、非常に不思議な選曲になっていることが多々ありました。笑

一度、とある劇団の主宰さんと飲んでいたときに選曲の話になり、選曲のときにどういう基準やイメージで曲選びの方向性を決めているのかっていうことを訊かれたことがありました。

その時に話したのが、セリフとかシーンから受ける印象が「旋律型」か「空間型」かの違い。

うまく言葉に表すことはできないんですが、セリフの組み立て方や使われてる言葉、そのシーンの持つ感情やなんかで、発信されているパワーの指向性がはっきりしていたりする場合、なんとなくそれが楽器のソロみたいな印象を持っていて。そういうセリフやシーンを「旋律型」っていう風に考えています。そういうシーンに対してはピアノソロとかのシンプルかつ明確なメロディーの曲を当てて、セリフっていう主旋律に伴奏のように絡んでいきたくなる。その代わりに不協和音は許されなくて、ぴったり填まる曲がなかなか見つからなくて時間がかかることが多かったように思います。

逆に、セリフの感情の深さや言葉の一発一発のパワーや指向性はあまり強くないけど、抽象的でシーンの雰囲気で包み込んでくる印象を受ける場合は「空間型」。そういうシーンは、音楽も主旋律がなく中性的な感情をもってるアトモスフィア的な音楽と相性が良い場合が多いように思いました。パワーはない分、独特の空気が充満するので非現実的な世界にひっぱられていく感じ。あと、セリフも音楽も許容範囲が非常に広くなるので演出の仕方もバリエーションが多いし、旋律型の場合よりもお客さん一人一人の持つイメージも幅ができる感じかもしれないですね。

正直あんまり自分でもよく分からずその場のノリで話してたんですが、自分の中でこの時のやりとりが妙に印象に残っていて。ピアノソロ曲を聴きながらぼけーっと妄想に耽っている時、ふと思い出して懐かしくなったりします。

演劇やボイスドラマ編集で選曲作業が好きな皆さんは、どんな想いでドラマに曲を乗せてるのかな。頭の中は覗けないので、すごく興味深いですね。笑

最近生演技に曲当ててないな…朗読ライブやりたいな…。

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